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#62:ヘリポート

この文章は平成30年1月に発行された病院広報誌52号に書いた文章です。

ヘリポート

院長 加藤 奨一

もう5,6年前になるでしょうか、茨城県の医療対策課から、県西地区の病院にはどこにもヘリポートがないので、国と県で補助金を出すから当院にヘリポートを作らないか、という話が来ました。

敷地の一番北側に位置する職員駐車場のさらに北側であれば、電柱などの障害物もなく、8階建ての病院建物からも離れているので、ヘリコプターの発着が可能である、との専門家のご意見をいただき、土地の取得に動きましたが、地権者との話し合いがまとまらず、その時はヘリポート建設を断念しました。

話は変わり、当院の外来には一日平均600人前後の患者さんが来院されており、午前中のピーク時には、空いている駐車スペースを探すのが大変で診察予約時間に遅れてしまうという話を耳にしており、なんとかしなければ、とずっと考えていました。平成27年3月に病院北側の約3,000坪の隣接地を購入することができ、平成29年8月に300台分ほどの職員駐車場が完成しました。従来の西側職員駐車場を患者さん用駐車場に転換し、今では外来患者さん用駐車場は十分な台数になりました。

平成27年3月の駐車場用地取得の時、今回は幸運にも、以前ヘリポート建設用地として考えていた土地が同時に購入できましたので、平成28年3月にまた県の医療対策課に、建設補助金をもらい、ヘリポートを建設したいと話を持っていきましたが、平成28年度の予算編成はもう終わっており、平成29年度の事業として1年待ちなさい、という指示をいただきました。

ところが、晴れて平成29年度になり、いよいよ具体的に建設計画を進めようという矢先、1年前に県が提示していた金額の半分以下しか補助金を出せない、と突然の連絡が来ました。全くの青天の霹靂です。

当然建設計画は見直さなければならず、建設費を圧縮する交渉を建設会社と行い、当初の計画より建設費を大幅に下げることに成功しました。少額ながら補助金をもらったが故に、その後毎年、県への細かな報告義務が生じ、病院の日常業務が増え、かえって経済的損失を被ると判断し、補助金はお断りすることにしました。

長い間待たされ、紆余曲折のあったヘリポート建設ですが、最終的には補助金無しの自前で工事を進め、2月には完成予定です。ドラマ「コードブルー」のような、ドクターヘリの発着をぜひご堪能ください。

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