部門紹介 -薬剤科-

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はじめに

友愛記念病院のホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。
薬剤科では、常に多様化し進歩する医療の中で、安全かつ良質な薬物療法の推進に努め、患者さんや地域の皆様の健康な生活の確保・支援に努めております。

“夢”を育む病院として自己研鑽ができる職場、やりがいのある職場を目指し、患者さんに適切で安全な薬物療法を提供し続ける使命と同時に、自らもレベルアップにも繋がるよう業務に取り組んでいます。

チーム医療を更に推進するためにも、患者さんや他の医療スタッフから求められる部門として位置づけられるよう、薬剤科一丸となり、より一層努力していきたいと考えています。

スタッフ紹介

2024年4月現在

薬剤師 14名
事務員 4名

認定資格等(人数順)

2024年4月現在

認定・資格 人数
日病薬病院薬学認定薬剤師(日本病院薬剤師会) 7
研修認定薬剤師(日本薬剤師研修センター) 6
認定実務実習指導薬剤師(日本薬剤師研修センター) 3
茨城県肝炎医療コーディネーター(茨城県) 2
外来がん治療認定薬剤師(日本臨床腫瘍薬学会) 1
感染制御認定薬剤師(日本病院薬剤師科) 1
抗菌化学療法認定薬剤師(日本化学療法学会) 1
日本糖尿病療養指導士(日本糖尿病療養指導士認定機構) 1
NST専門療法士(日本静脈経腸栄養学会) 1
終末期ケア専門士(日本終末期ケア協会) 1
医療安全管理者養成研修会修了(医療の質・安全学会) 1
心不全療養指導士(日本循環器学会) 1

薬剤師関連の施設基準届け出

  • 病棟薬剤業務実施加算1
  • 病棟薬剤業務実施加算2
  • 薬剤管理指導料
  • 無菌製剤処理料
  • 連携充実加算
  • がん患者指導管理料 ハ

薬剤科実績(2022年データ)

外来処方箋枚数 院外:7695.5枚/月
院内:18.9枚/月
院外処方箋発行率 99.7%
入院処方箋枚数 2529.6枚/月
注射処方箋件数 3087.3枚/月
抗がん剤ミキシング件数 外来:274.8件/月
入院:79.8件/月

業務紹介

中央業務

調剤

内服調剤台
アンプルピッカー
アンプルピッカー内部

医師からの処方オーダーについて、薬の用法用量や相互作用を確認した上で調剤を行います。
個人毎の注射セットを作成し、カートは施錠して医薬品を安全に管理して病棟へ払い出しています。
当院ではアンプルピッカーを導入し、業務の効率化を図っています。


調剤機器

ハンディー端末
調剤鑑査機器
(水薬・散薬)
錠剤カセット付き
全自動散薬分包機

ハンディー端末を使用し、錠剤などの製品のバーコードを読み、医師の処方内容と間違えがないよう確認しながら調剤をしています。
また、水薬や散薬は鑑査機器を用い、安全安心な調剤を行っています。


薬品管理

手術室薬品カート
SPD(外部委託)

医薬品は薬剤科だけでなく、各外来ブースや病棟、内視鏡検査室、放射線部など病院の至る所で使用されています。すべての患者さんに安心安全なお薬の使用ができるよう、お薬に関わる様々な部門で業務を行っています。

  1. 病院在庫、病棟薬品、救急外来薬品、救急カート薬品の定数管理、使用期限の管理などを薬剤科主導でSPDと協働して行っています。
  2. 院内に保管されている麻薬・向精神薬・毒薬の在庫管理や保管状況の確認をしています。
  3. 手術用薬剤セットを作成し、管理しています。

SPDとは、「物品の供給と管理」のことで、当院では医薬品の発注・管理を外部委託で行っています。医薬品を過不足なく安全に供給・搬送などを行っています。


製剤業務

調製

医療現場では、国から承認を受けた医薬品だけでは対応できない疾患が多々あります。そこで必要とされるのが院内製剤です。無菌調製ができるクリーンベンチを備えています。


抗がん剤調製業務

安全キャビネットで調製
安全キャビネット

抗がん剤の調製は、閉鎖式器具を用いて安全キャビネット内で行います。閉鎖式器具を使用することで医療従事者に対する抗がん剤暴露対策を行っています。

病棟業務

薬剤管理指導業務

患者さんへ説明

病棟へ専任薬剤師を配置しています。病棟専任薬剤師は、病棟における薬物療法全般に責任を持つ薬剤師のことです。主に病棟内で活動し、処方鑑査、副作用のチェック、服薬支援などの薬剤管理業務に加え、多職種カンファレンスへの参加、医療従事者からの問い合わせへの対応などの多岐にわたる業務を担っています。


チーム医療の実践

病棟カンファランス風景
緩和ケアチーム風景

チーム医療とは、一人の患者さんに対して、複数の医療職種が連携して治療やケアにあたることです。病棟では、医師・看護師・リハビリ・栄養科などの多職種でカンファランスを実施しており、積極的に薬剤師も参加しています。病棟以外でも薬剤師が参加しているチームには、緩和ケアチーム、NST、ICTなどがありチームで症例カンファランスなどを行っています。

外来業務

薬剤管理指導業務

点滴室で説明

外来通院をしながら抗がん剤治療を行う患者さんへ、抗がん剤の薬効や副作用の説明を行っています。抗がん剤の副作用は様々なものがあり治療を妨げる原因にもなります。また、患者さんによっては精神的ストレスを感じることもあります。少しでも安心して有効な治療を継続することができるよう薬剤師が患者さんの元へ赴き活動しています。


患者支援センターでの活動

患者支援センター

入院が予定される患者さんに、患者支援センターで薬剤師による面談を行っています。手術や検査前に中止となるお薬を入院前に確認しお伝えしています。お薬手帳やお薬説明用紙をもとに外来処方薬を確認し、自宅で服用している飲み慣れた薬を入院時より利用できるよう活動しています。


医薬品情報管理

医薬品情報の収集やDIニュースなどを用いて院内へ最新の情報を提供しています。
医師、病棟専任薬剤師などと連携し副作用情報の収集や報告を行っています。
また、薬事審議会を主催し、新規採用薬剤の決定や院内採用薬の整理などを行っています。

薬物血中濃度モニタリング(TDM)

TDMとは、治療効果や副作用に関する様々な因子をモニタリングしながら、それぞれの患者に個別化した薬物投与を行うことです。当院では抗菌薬(バンコマイシン、ゲンタマイシンなど)を中心にTDMを行っています。薬物血中濃度の測定結果や患者さんの臨床所見を確認し、医師と協議のもと投与計画を立てています。

治験薬管理

薬剤科では、治験薬管理者が管理・調製・払い出し、プロトコール(治験実施計画書)に準じた手順書の作成を行っています。治験薬を適切に管理するため、毎日室温や保冷庫の温度を確認し、記録しています。

6年制薬学部生の実務実習

症例報告会

実務実習は薬剤師として社会に出ていく大事なステップであり、当院も医療人教育に力を入れています。

【実習実績】(順不同)
城西大学、帝京平成大学、東邦大学、日本大学、日本薬科大学、明治薬科大学、奥羽大学、いわき明星大学(医療創生大学)、横浜薬科大学
*2023年度実績 1大学、1名が実務実習を行いました。

【実習内容】
改訂モデル・コア・カリキュラムに準拠した実践型の実習を行っています。院外処方箋発行率は99.7%であるため、調剤よりも病棟薬剤業務に関する実習が中心です。実習内容は、学生の希望を尊重しカリキュラムを構築しています。

薬薬連携

薬薬連携とは、街の調剤薬局の薬剤師(保険薬剤師)と病院薬剤師が患者さんの薬に関する副作用、使用状況などの連絡を取り合い、外来入院を問わず薬物治療が安全に行なわれるようサポートする体制のことです。
当院薬剤科においては、近隣の調剤薬局と年4回のカンファランスを実施し、薬物治療に関する情報の共有を行っております。カンファランス以外にも次のような連携を行っております。

連携充実加算について

詳細については、こちら

吸入指導について

吸入療法は、患者の理解並びにその手技が治療効果に大きく影響するため、継続的な吸入指導が必要です。当院では、地域の保険薬局と連携し、吸入指導を行っています。

吸入指導の流れ(PDFファイル:約290kbyte)
吸入指導実施報告書(PDFファイル:約160kbyte)

若手薬剤師から就職を考える皆さんへメッセージ

2年目薬剤師(2023年入職)

私は薬剤師として幅広い知識や経験ができると思い入職を決めました。1年目から調剤業務、化学療法のミキシングなどの中央業務だけでなく、病棟業務にも携わることができます。患者さんや医師・看護師などの多職種と関わる機会が多くあります。入職したての頃は新しいことばかりであっという間に時間が過ぎていきましたが、業務のことで不安や疑問のある時に、ベテランから若手まで全ての先輩薬剤師のサポートがありとても心強いです。新人の時はチェックリストを用いて、指導薬剤師が出来ることや不安なことを確認してくれるので、自分のペースで業務を覚えることができます。
ライフワークバランスのとれた職場で、自己研鑽や資格取得など様々なことにチャレンジできる環境です。資格を持つ薬剤師の先輩も多く、資格を活かし、カンファランスへの参加や、院内でのチームにおいて中心的存在となり活躍しています。特に地域がん連携診療拠点病院のためがん診療に多く携わることができ、資格の取得を目指しやすい環境があります。たくさんの経験を重ね、尊敬する先輩方のように誰からも頼られる薬剤師になりたいです。

6年目薬剤師(2019年入職)

私は学生時代の病院実習で、患者さんだけでなく他の医療従事者からも頼られるような薬剤師になりたいと思いました。そのため、分け隔てなく多くの業務を経験できる友愛記念病院へ入職しました。2年目には病棟業務をメインとした業務編成となり、これまでに2つの病棟を経験しました。日病薬病院薬学認定薬剤師を目指し、学会や研修会にも積極的に参加して認定資格を取得することできました。今は先輩薬剤師に指導いただきながら感染対策チームとして院内だけでなく他病院とも連携をとり業務に従事しています。現在は感染対策の認定取得を目標に日々自己研鑽しています。何事にも挑戦してみることが大切だと私は思います。友愛記念病院なら自分のペースに合わせてチャレンジしながら頑張っていけます。ぜひ一度見学に来てみて下さい。

当院で実務実習を受けられる学生へ

経験豊富な薬剤師が充実した実習ができるようサポートいたします。 通い慣れた大学を離れ、見知らぬ病院での実習に不安なことも多いと思いますが、優しく指導致しますのでご安心ください。

事前にお知らせする注意事項等は、こちらをご確認ください。(PDFファイル:約80kbyte)

薬剤科を訪問される企業の方へ

当院では、お取引業者様管理システム(Dr.JOY/Pr.JOY)を導入しております。また、院内活動並びに出入り状況を適切に管理するために入退館管理機器を導入しております。
訪問については、事前にアポイントメントを取って頂き、来院時に入退館管理機器の手続きを頂きますようお願いいたします。

2024年より宣伝許可制を開始いたしました。
院内で新規採用薬等のプロモーションを行う際は宣伝許可の取得をお願いいたします。

宣伝許可取得の流れ

新規医薬品宣伝届を記入のうえ、DI室へ提出してください。
届出内容を確認し、不備等なく問題なければDI担当者より届出者へ薬剤科長との面会について連絡致します。
薬剤科長と面会後、許可の有無の通達を致します。

提出時間

平日15時から16時まで

対象薬剤

2022年4月1日以降発売の薬剤

新規医薬品宣伝届

以下よりダウンロードしご使用ください
作成した新規医薬品宣伝届は2部印刷頂きご提出ください。

【内服薬】Word(約40kbyte)  PDF(約104kbyte)
【外用薬】Word(約39kbyte)  PDF(約103kbyte)
【注射薬】Word(約40kbyte)  PDF(約109kbyte)

※医薬品によっては、宣伝許可が取得できない場合もございます。

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