解説
「しゃっくり」は医学的には「吃逆:きつぎゃく」と言います。
咳やくしゃみなどと同じ呼吸器系の反射運動のひとつです。
その存在意義については諸説ありますが、それを述べると膨大な解説になりますのでここでは控えます。
発生から停止まで48時間以内のものを急性吃逆、
1カ月以内のものを慢性吃逆、1ヶ月以上のものを難治性吃逆と呼んでいます。
急性吃逆は暴飲暴食やアルコール摂取などによっても引き起こされ、特に問題なく停止することが多いため問題ないことが殆どです。
一方、難治性吃逆はベースに吃逆を起こす原因となる疾患や要素が潜んでいることが多く、それを探し出して治療することが大切です。
診察としては総合診療的なアプローチをとります。全身検索を要することが多いため、特に初診は診察に時間がかかりますので診察は完全予約制にしています。
原因疾患として神経系疾患、消化器系疾患など多種多様の疾患や薬剤が関与しています。吃逆が続くことによって嘔吐や呼吸困難といった二次的に起こる辛い症状に苦しんでいる方も多く見られます。
服薬などの治療のほか、生活習慣の改善が必要な方も多いため、1ヶ月以上続く吃逆でお悩みの方は一度診察を受けられることをお勧めいたします。
医師紹介(常勤医)
- <氏 名>
- 近藤 司(こんどう つかさ)
- <出身大学>
- 筑波大学医学専門学群 平成 2年卒
- <略 歴>
- 平成29年 4月:友愛記念病院救急科部長 就任
- <資 格>
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- 医学博士
- 日本麻酔科学会認定麻酔科専門医・指導医
- 日本救急医学会認定救急専門医・指導医
- 日本集中治療医学会認定集中治療専門医
- 厚生労働省認定麻酔科標榜医